Sirube-STAR

 

 

ある夜羊飼いは戯れに
ケータイいじる彼らのように
星に秩序を投げかけた
あなたはあっち 君らはそっち
星に定義を差し出した
羊飼いは戯れに
別段そんな気負いもなく
星の暮らしを塗り替えた

 

教師が語る生徒の未来
僕は彼らの標となろう
牧師が諭す世界の明日
私は愛の信者でいよう

 

星はずっと光ってた
適度な距離が好きだった
止まり木探す鳥たちは
鳥たちだから良かったのだ
星座の一部にされた今
彼らの距離は消え失せた
羊は言った「勝手にどうぞ」

 

一等輝くその星は
一人ぼっちで笑ってる
愛をこっそり口ずさみつつ
歌詞をこっそり覚えつつ