風 花

 

 

ここで
君に会った
その頃の君はまだセンスレスの塊で
それでも
僕はコロッとやられました

 

栗を見たんだ
青い栗が地面に転がって
秋が来るんだ
当たり前みたいに

 

あの日君がいた場所は
そことは離れていたけれど
町が消えてしまったよ
君は観てた? 消してしまった?
電波に乗って 喧騒が
次々ものを壊してゆくよ
みんながみんな 正義の言葉で
気軽に誰かを刺し合ってるよ

 

あの日の場所が消えてゆくのを
僕ら黙って眺めているよ
こころは止まって それでも何故か
なみだはずっと 流れ続けて

 

だから愛して
今まで以上 これから先も